「あっ!!うちココ♪」



井上がデカい家を指さす。



「じゃあ明日学校で。」

「うん♪先生、マジありがとね!!」

「じゃあな井上♪」



この時はまだ気付かなかった。



この先の運命が、彼女の手によって変えられる事を。



俺は家に帰らず、ライブの打ち上げをしてる居酒屋へ向かった。



次の日は少し頭痛がしたけど、そんなにひどくもなかった。



今日は俺が副担の2ー3の授業がある。



初めての2ー3。



音楽室はひんやりしてて何故か少し怖いイメージがある。



昔からよく聞くのは、ベートーベンの目が動いた。



確かにあのベートーベンは睨みを効かせてる。



でも彼の作った曲はすげぇ。



尊敬できるから俺は全く怖くない。