どうにか間に合ったライブ時間。



小さいライブハウスに彼女と入った。



「新じゃん♪」

「おぉ!!タケ♪」

「何?彼女?」

「いや、知り合い…。」



教え子…。



何て言えるかよ…。



その後も何人かに声をかけられて、俺は『知り合い』と答えた。



ライブも終わり、俺は彼女を家まで送る。



「マジ最高だったし!!」

「元気になったな。」

「先生のおかげだよ♪」

「今日の事はシィーなシィー!!」



俺は人差し指を顔の前に出して言った。



「シィーね♪」



黒パンツも同じように人差し指を立てた。



「お前名前は?」

「副担のくせに知らないの!?」

「知らねぇ…。」

「井上 未来だよ♪」



井上 未来…。