そのままにするわけにもいかないから、俺は人気のない公園に彼女を連れてきて…。



現在に至る。



「先生こそ1人で何やってたの??」

「えっ!?あぁぁぁぁ!!やべぇ!!今からライブなんだよ!!」

「時間大丈夫なの!?」

「走れば…。って…。やっぱりやめようかな…。」



めんどくさくなってしまった俺は行くのを諦めかけた。



「行きなよ!!」

「こんな暗い場所に生徒を残して行けませんから。行っても1人だしな…。」

「そうなの?じゃああたしは帰りま~す♪先生、本当にありがとね?」

「気にすんな。」



彼女は俺に背を向けて歩きだした。



「なぁ、お前…。行く?」

「ドコに!?」

「ライブ。気晴らしに?」

「…行く♪」



この時、俺は教師だって事を忘れてしまってた…。