「何で高校生がこんなとこにいるの?」



急に教師に戻った沙羅さんはあたしの頭に手を乗せながら言う。



「沙羅さんこそ…。」

「あたし!?あたしはタケ♪」



沙羅さんが指さした方には…。



DJタケさん。



「タケさんかっこいい♪」

「でしょ~♪でも…。帰りな?」



少し戸惑った口調の沙羅さん…。



教師だから言ってるんじゃないって思った。



何か他の理由がある。



「先生の事ですか…。」

「うん…。新も来てる。最近酷くてさ…。未来ちゃんと別れてから荒れる一方。」



先生が…。



いるの?



荒れてるって…。



沙羅さんに聞かなくても分かってしまった。



先生が同い年くらいの人と喋ってたから…。