こんな道路の真ん中で泣くとは思わなかった。



恥ずかしい…。



あたしが歩きだそうとしたら、ガシッと腕を捕まれた。



雄太が追いかけてきたと思って、手を振り払おうとしたら…。



「せんせ…。」

「何で泣いてんだよ。マジ死ぬ気!?」



何であたしが死ななきゃいけないのかわからなかったけど、先生に見つけてもらえて嬉しかった。



こんな街中で1人で泣くのは恥ずかしすぎる…。



「取り合えず…。こっち。」



あたしは何も言わずに先生の後を着いて行く。



もう辺りは真っ暗だ…。



今日の先生はスーツじゃなくてデニム。



スニーカー…。



ついでにキャップの上から上着のフードを被ってて、学校での先生とあまりにもギャップがある服装に、つい吹き出して笑いそうになってしまった。