【未来】



何で!?



ここまできてやめるの!?



「ねぇ先生…。」

「呼ぶな…。先生って…。」



先生は頭を抱えて下を向いてた。



あたしが悪いんだ…。



「ごめ…んなさい…。」



あふれ出す涙は先生への罪悪感でいっぱいだ。



「何で俺が教師なんだろうな。」



先生は悲しそうに笑った…。



「未来、俺はやっぱり出来ねぇよ…。お前が卒業するまでは…。」

「ごめんなさい…。」



あたしが泣いてると、先生は、キレイな指で涙を拭ってから頭を撫でてくれた。



「未来が悪いんじゃねぇよ♪俺が意気地なしなんだな…。」

「違う…。」

「違わねぇよ…。俺は教師を辞める覚悟が出来てねぇ…。ごめんな未来…。」



そんなの…。



当たり前じゃん…。