『有坂 夏希』

あたしは、はっきり言った。

あたし…

なんだか…

この人といると、

楽しいな…?

そう思った。

初めてなのに…

これは…

恋とは言わないよね?

だって…はじめて会った人だもん。

『へぇ!!俺は、神崎 等』

神崎等…か…

等…珍しい名前。



そして…

入学式が終わって

次の日。

クラス替えだ。

誰となるのだろうか。

あたしは、少しだけ・・・

少しだけ、等さんと同じクラスになりたいと

思った。

願いながら、クラス掲示板へ…

『や…ゃった…!!』

小さな声で力込めて言った。

等さんと同じクラスになった。

なぜか…胸が、

どくん、どくん、どくん、と

激しく鳴り出した。

恋を…

してしまったの?

でも―…

その後の思いが分からなかった。

混乱しながら、クラスへ行った。