「……もしもし。」

「…元気?今から、会えない?」



久しぶりの着信。


スピーカー越しでも
耳元に直接聞こえる彼の声に

手が震える。

胸が高鳴る。







久しぶりに入る彼のマンション。


部屋に入ると同時に抱き締められる。



「…会いたかった。」


耳元に注ぎ込まれる甘い声は

私だけのもの。