「え?じゃあ、何でもないの?」


「ハァ?
何わけわかないこと言ってんの?」



俺、勘違いしてた?


てゆーか清水さん、もしかしてまるでそれに気付いてないの?



「セナぁ!」


体を起こして抱きついた瞬間、その胸に顔をうずめた。


腰も、もちろん胸も、好きすぎてヤバい。


何よりこの不思議系が、堪らなくヤバい。



「マジでこのまま付き合えよ。」


「―――ッ!」


目を見開いて動きが止まった隙を突き、唇を奪って体を反転させ、

ベッドに押し倒しちゃって。



「あぁ、返事は終わるまで待つから。」


「―――ッ!」


それだけ笑顔で言い、ありえないとでも言いたげな顔を無視して手を侵入させて。


唇の隙間から漏れる声で、我慢なんて出来るはずもなくて。


てゆーか、我慢とかしないんだけどね?


何か俺、生き返るわ。


水を得た魚とは、まるで俺のことなんだろうな。


そんな俺の下で、まな板の上で踊るが如く暴れる清水。



「ちょっ、ナメんじゃないわよ!」


「…まだ舐めてねぇだろ?」



俺、マジでお前に溺れてるわ。


このままお前の海でなら、死んでも良いのかもしれないとさえ思えてくる。