次の日の放課後。

「雪奈~、帰るぞ!」

いつも通り雪奈を迎えに行った俺。
なのに雪奈は・・・

「あたし、身体測定で体重増えちゃってて・・・ダイエットしなきゃだから、今日から歩いて帰るよ!朝も歩いて学校来るから、かっちゃん、先に帰ってて!」

はぁ?体重増えてるって、その体重計壊れてんじゃねぇの?
お前のこと重く感じたことなんて一度もねぇし・・・むしろ軽過ぎるくらいだ。

「だったら俺、自転車押してくよ!」

そう言った俺に雪奈が焦って言った。

「ダメ!あたし1人で帰りたいの!ほっといて!」

何なんだよ!朝は何にも言ってなかったじゃん!
わけわかんねぇよ!俺、なんかしたか?

「なら、勝手にしろ!!」

急に俺を避けた雪奈に腹が立った俺は、雪奈に冷たく言い放ち、音を立てて歩きながら、教室を出て行った。