それから毎日、学校に着くと雪奈と離れ離れになるのが嫌で・・・
俺は自転車を漕ぐスピードを遅めにしたり、学校に着いてからもすぐに校舎へ向かわなかったりしてた。

俺、バカだろ・・・さっさと雪奈に気持ち伝えたら済むことなのにな・・・

ある日、俺は鈴木に裏庭に呼び出されていた。

「須原くん・・・あたし、須原くんのことが好きなの。付き合ってください!」

「好きって・・・まだ俺ら会ったばっかだけど・・・俺の何がわかんの?どこが好きなんだよ?」

「カッコいいし、優しいところが・・・」

「俺、あんたに優しくした覚えないけど・・・?」

「・・・・・・」

「悪いけど、俺、付き合う気ねぇから!じゃあな!」

「ま、待って!」

俺を呼び止める鈴木の声も聞かず、俺は裏庭を後にした。

俺が好きなのは雪奈だけなんだよ!
付き合いたいのも雪奈だけなんだ!