かっちゃん・・・彼女いたんだ・・・知らなかった・・・
あたし・・・やっぱり迷惑だったんだ。
あたし・・・ただの幼なじみだもんね・・・
そんなあたしがいつもかっちゃんと一緒にいたら、彼女だったら嫌なの当たり前だよね・・・

「かっちゃん・・・かっちゃん・・・」

かっちゃんを好きなこの気持ち、もう抑えなきゃ・・・

そう思えば思うほど、涙が止まらない・・・
泣いたままじゃ教室にも戻れないと思ったあたしは、必死で泣くのを我慢した。

「よし!もう、大丈夫!」

ぺちぺちと頬を叩いて気合いを入れたあたしは、昼休みが終わるギリギリに教室へ戻った。

教室へ戻ると、もえかが何の話だったのか聞いてきたけど、鈴木さんに口止めされてるからとごまかして、言わなかった。
だって、かっちゃん、付き合ってることみんなに内緒にしていたいんだもんね・・・このことは黙ってなきゃ・・・