ホームルームが終わって、俺のところへ来た健介。

「克哉、雪奈が倒れた。」

えっ?!雪奈が?!

「俺と話してる時に屋上で倒れて・・・門脇が保健室に連れて行った。克哉も、すぐに行った方がいい。」

「か、門脇が行ってるんなら、俺は必要ないじゃん・・・」

意地になってそう言った俺の胸ぐらを掴んだ健介。

「お前、何言ってんだよ!もう素直になれよ!雪奈はちゃんと言ったぞ?お前が好きだって・・・お前に嫌われてると思ってる・・・でもお前じゃないとダメだって・・・雪奈、お前と会わなくなってから、寝れないって言ってた・・・寝たらお前に嫌いだって言われる夢を見るから寝れないって・・・ご飯も食べれてないって・・・その話、門脇が聞いてた。俺、雪奈が心配だ・・・お前、本当にこのままでいいのか?なんかあってからじゃ、遅いんだぞ!」

雪奈が、まだ俺を好き・・・?ウソだろ?
俺、あんな酷いことしたのに・・・

気づいたら、俺は保健室に向かって走っていた。