克哉side


ある日の昼休み。

どこかに行ってたらしい健介が、5時間目が始まる前に不機嫌な顔で教室に戻ってきた。

健介・・・どうしたんだ?

その健介の顔が気になった俺だったけど、授業が始まってしまって聞くことが出来なかった。

ガラッ

授業が始まってしばらくした頃、教室のドアが開いて門脇が入ってきた。

「なんだ?門脇。どこに行ってたんだ!」

そう言った先生に保健室に行ってたと言う門脇は、自分の席に戻って行った。
その門脇を、健介がさっきよりも不機嫌な顔で睨みつけていた。

なんだ?なんかあったのか?

その健介の不機嫌な理由がわかったのは、放課後になってからだった。