腕をひかれ、急かされるように俺は準備をして外に出た。


海羅を待たせてるということもあって、海へ急いで行く。



たどり着いた時、俺は結構な量の汗をかいていた。


「今から撮るっていうのにぃ!ほらっ」


梢からタオルを渡され、汗を拭きながら海羅の姿を探した。



「彼女ならあそこにいるわよ」


そう言って、梢は岩陰をさす。


そこで海羅は、白いワンピースを着てシートの上に腰掛けていた。



「海羅……」


一瞬、そのあまりの綺麗さに驚いた。


ただでさえ綺麗なのに、海羅は限りなく美そのものだった。



「可愛いでしょ?あたしがやったの」


となりで梢が満足そうに言った。


近づいていくと、俺に気づいた彼女がこちらを向いた。


ナチュラルメイクが施され、軽く巻いた長い髪に俺があげた髪飾りが。