次の日

部屋で海羅からもらった砂時計を見つめていると、玄関のチャイムが鳴った。



「はーい」


下から母親の声。


「あら、梢ちゃん!瑠衣なら部屋にいるわよ」


なんだ、梢か。


てか、おばさんは声がでかいことだな。


階段をのぼってくる音がだんだん近くなる。


どうせ梢だから何も気にすることはない。



――ガチャ


「瑠衣、ちょっといい?」

「どーぞ」


部屋に入るなり、梢はカーペットの上に正座をした。