「夏の夕方から、夜にかけて咲く花」
「あるところに、一羽の蝶がいました。その蝶はある日、とても美しい蝶を見つけ、恋をしました。けれど、彼が愛した蝶は、花に止まったままで身じろぎすらしません。それでも彼は求愛を続けました。命を削りながら、昼も、夜も……。やがて、その蝶は力尽き、地に落ちて、その美しかった羽が風に散っても……。蝶によく似て、でも決して蝶ではない。その花は、そよ風に花びらを揺らしながら、ただ…そこに佇んでいました」
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