その日、夕島と真流は学校を抜け出し、日が暮れるまで遊んだ



まるで、中学での辛かった時間を埋め合わせていくかのように…――



二人は思いきり笑って存分にはしゃいで過ごした




『ふぁーっ、腕かパンパンだよー!!太鼓の●人やり過ぎたー!!』



夕島「リズム全く合ってなかったけどね。一回もノルマクリアしなかったじゃん、あんたリズムオンチ?」



『ち、違うしー!!音感が無いだけだもん!!』



夕島「それ、同じ事だから」



『……ふふっ』



夕島「……何よ」



『いーや、なんでもなーい!!』



夕島「言いなさいよー」



『んー。それにしても久しぶりに遊んだなー、って思って』



夕島「…そーね」


夕島は少し眉を下げて笑う



夕島「けど、…楽しかったわ」



『!!!……ぶへへへぇっ』



夕島「キモい」



『もぉーっ、照れるなよぉ!!』



夕島「照れてないし」



『ぁ、そうだ!!』



夕島「何よ?」