果南が儚げに笑う。


「新菜ちゃん、果南のこと殴ってたし。」


これは本当。

一週間ぐらい果南がおとなしくしてたがために調子に乗って殴りだしたんだ。


毎日あざができて気絶するくらいに。


「本当なのか?」
「ええ。証拠もありますわ。」


そう言ったのは、薫さんだった。


「南様は何を望んでおられるのですか?」


果南は言った。


「ただ、今までみたいに仲良くしたいだけです。」


あたしも続けた。

「確かに、新菜ちゃんのしたことはいいことではないけど、あたしは新菜ちゃんが好きです。だから、やり直したいんです。」


新菜ちゃんは泣いて言った。