「果南、新菜ちゃんをいじめているの?」

「まさか!そんなことありませんわ。第一学年が違いますもの。」

確かにそうなんだよね。

学年違うといじめって困難なんだよね。


「でも、諏訪原様は、そういってるのよ。」


「・・・。信じていただけないんですの?わたくし、いじめなんて大嫌いですのに・・・。」

「分かってるわ。そうだわ。純玲ちゃんは、みてないかしら?」

作戦通りだ!!

ここであたしが


「新菜ちゃん、腕見せて?」


所詮特殊メイク。あとなんか残ってないはず。


リスカの後なんかね



「ひっ!」


「あれ・・・?リスカの跡ないよ。腕とかつかまれた割には、傷ついてないね?」


ね?と念押しする。

「消えたんですぅ。」

「・・・いたっ・・・。」

「果南様、どうかなさったのですか?」

果南は少し口角を見えないようにあげた。かかった合図。


「わたくし、何もしてないのに、殴られるんです。その・・・あとですわ。ほら、青あざになって・・・。でも、大丈夫ですわ。」