「あら、諏訪原様」


薫さんは表面だけの笑みを浮かべている。

「こんにちは。新菜ちゃん。」


ちなみに、学校に来たときは変装してたので

気付かれてません。


これは作戦。


まず、自分より果南のほうがお金持ちだってわからせて傷つけるため・・・らしい。


「まあ。あの学園の1年生なんですの?私の娘もあの学園の生徒ですのよ。そういえば、お友達もいらっしゃてたわね。知ってるかしら?」


わざとらしいセリフを本心っぽく言ってる。

薫さん、すごい。


「果南!純玲ちゃん!」

途端に、新菜ちゃんの顔が青ざめたのがわかった。


「何ですか?お母様。」

果南がお嬢様ぶってる。

「あら、新菜さんじゃないですか。どうかなさいまして?」


「果南先輩に純玲先輩・・・。」


新菜ちゃんのお父さんも

青ざめてる。