あたしそんなことしてないよ。

だって、する必要ないじゃん。

まず、男のメアドなんか、輝と、夏葵くらいしか持ってないし。

「私はどっちの手で、どこを殴ったのかしら?」


「左手でぇ、左ほほを殴ったじゃないですかぁ・・・。」

おかしいよね。果南は右利き。殴るなら右で殴るでしょ。


「おかしいわね。左で左なんて殴りにくいわよ?」


「しかも。あとがないよ。新菜ちゃん?」

それに・・・


「証拠がない。」

「それはっ!!」


果南が追い立てる。

「私が殴ったのは何時ころかしら?」

「部活終ったあとに・・・。」

「その時間はずっと・・・夏葵と純玲といたわ。」

そして、あたしも。