「人を好きになる権利は誰にだってあるんです。それが、叶うか叶わないかは別として。親が口出すことではありません。だいたい、娘が泣いているなんて証拠にもなりません。娘さんはただ、小林に・・・あーっ、めんどくせえっ!!」

めんどくさいと叫ぶと同時に、口調を変えた。いつもの生徒への口調。

もしかしたらもっときついかもしれない。


「どうせ、諏訪原娘は、純玲に、輝とられて悔しいだけだろ?!自分より、純玲のほうが人気があるのが嫌なだけだろ?!まあ、当たり前だよな。自慢ばっかでよぉ。自分が一番みたいな態度ばっかり。言っとくけどなあ、この学園には、輝より上がいるんだ。お前より偉いやつがいるんだよ。輝を入れて3人。一人は、俺だ。」


・・・


「ええええええええええ?!」

恭介が新菜ちゃんのとこより偉い????



「冗談はいい加減にしてください。そんなこと信じません。」


「これを見てもか?」

取り出したのは免許証。






「・・・っ、申し訳ございません。新菜、今日は帰る。」

「え?パパぁ?」


新菜ちゃんは恭介を睨みつける。


「許さない。」