「無理じゃないかしら。これ実は、試作品なのよ。そんな得体も知れないもの新菜は着ちゃだめよ。仮にも諏訪原家のお嬢様なんでしょう?」

ふふ。酷い顔。私に指摘されたのが嫌だったのかしら。


「果南。言い過ぎ。」

もちろんあいつと面識がある純玲は作ってもらってる。

あいつは純玲がお気に入り。

あ、別にあたしにそっけないんじゃないのよ。

逆にあいつは若いから過保護なのよ・・・。


「まあ。いいやあ。今日の服ゎ、みんなが高すぎて買えないブランドの美波薫の作ったやつだしい。」


正確に言えばデザインだけどね。

「ああ、薫さんのか。あそこは生地もいいしな。な。果南」

フルなって約束忘れてるのかしら・・・。
「ええ?輝先輩も果南先輩もぉ、カンナの服着てるんですかぁ?輝先輩はともかくぅあそこ一般人じゃ手ぇ出せませんよぉ。庶民には。」

私はただなんだよね。カンナの服。

「そうなの?触ってみたいわね。(おい。あとで面貸せよ。輝。)」


「ああ、着たことないのか?(わりい)」