次の日から母は本気で私の練習に付き合ってくれた


「麻美!

 こっち!こっち!」


母の声と手を叩く音の方に私の足は自然と

運ばれて行った


「私、犬じゃないんだからぁ~

 手とか叩かなくてもいいよぉ~。

 他人が見たら変な親子じゃん!」


麻美は顔を赤らめながら笑った


必死に白杖で道を探りながら

一歩一歩進んだ

なんだか母と過ごす時間が

すごく懐かしく感じられた