それから1年―

また1年―

過ぎていった



私は立派な社会人として2年目を迎えていた

仕事も徐々に任されるようになり


やる気と言葉遣いの丁寧さを買われ

私は営業部へと移動になった。


外回りをしていた私に遠くから声がかかる。


「もしかして…麻美ちゃん?」


懐かしい声に‘ドキッ’思わず振り向く。


「先…輩…?

 裕之先輩?!」


私の頭の中は一気に大学時代へとタイムスリップした