私は精一杯明るく振舞った

つもりだった…




「麻美…。」





第二声が出てこない…

重たい現実…

優は何と返していいか分からず

無言のまま電話の時間だけが進んでいった…



「優!そんなビックリしないでよぉ~

 私だったらもう大丈夫だから!

 今だってこんなに元気だし

 目が見えないとね

 また世界が違って見える

 って言うか

 違った世界に感じられるの。

 まぁ、こうなったのも自業自得って言うか…

 あはは。

 だから、優が落ち込まないでよぉ~!」


「ゴメン…。

 なんか凄い現実突きつけられた。

 一番凹んでるのは麻美なのに

 私…

 気の聞いた声かけ一つ出来ないで

 ゴメンね…。」