私の実家での生活が始まった

毎日が新しい事だらけだった


「これは何?」


「これは食器棚。」


「これは?」


「冷蔵庫」


母親との二人三脚

幼稚園の子供に物事を教えてくれるように

母は優しくいろんなことを教えてくれた

母はパートをやめ

私の側に常に一緒にいてくれた


「お母さん。

 こんな私でゴメンね。

 せっかく子供から手が離れて

 今からお父さんとのんびり老後を迎えるはずだったのに…

 私一日でも早く自立してみせるから!」


「麻美…。

 無理しなくていいからね…。

 私の子供なんだから…。」


私の目からはポロポロと涙が流れて来た


「おかぁ~さぁ~ん。。。」


泣きじゃくりながら母の姿を手で探す

母がそっと抱きしめてくれた

とても暖かかった…