「嫌ぁぁぁ~~~。」


私は毎日泣き続けた

目が見えなくても

涙は出る

見えない目なんて

なくてもいいのに…!


流れる涙さえも憎かった


食事もまともに取らなかった


「林さん、ご飯だけは食べなきゃダメよ。

 また倒れちゃう。」


看護師の優しい言葉もただの御節介だった


「いらない。

 私なんて生きてる意味ないんだから!」


そう言い、目の前の食器を無造作に投げつけた




私は来る日も来る日も泣いた

目が見えないってこんなに切ないもんなんだ…


今まで点字なんて気にもしていなかった

病院のトイレまでの道のり

ところどころに点字のシールが張ってある…

同情されてる気がして急に歩くのさえ

嫌になった