麻美の母は飛んできた


「麻美!!

 もう起きないんじゃないかと思ったわ…

 心配したんだから~。」


そう言い、麻美をギュッと抱きしめた


「お母さん…

 ゴメンね…。」


麻美は寝たまま喋リ続けた


「私…

 目開くようになるのかなぁ?」


「何言ってるの?

 開いてるわよ!」


「開かない…!

 開けようと思っても…

 開かないの…

 目の前が真っ暗で…

 ずっと夢見てるみたい…。」


私は精一杯の力で母親に伝えた


「麻美・・・。」