「もしもし…

 ただいま患者さんを搬送しています

 患者さんは女性

 20代と思われます

 路上に倒れている所を発見

 JCS200

 息はしています。」


救急車の中には救急隊の声が響き渡っていた


『ピッ…ピッ…』


麻美は血圧を測り指にモニターを装着されていた

酸素を口から投与し

救急車の中は

殺伐とした雰囲気だった


「これ、書いてください。」


救急隊員から渡された1枚の紙


『名前

 年齢

 住所…』


いろいろ書く欄があった