修司は私の左手をそっと取った

突然の出来事に私は思わず

ビクッとしてしまった

私の体とは裏腹に

心の中は天使が舞い踊っていた


久々の再会―

これが修司の計らいだと

分かっても

運命を感じてしまう

だが運命は感じるまで

一歩進むのは決して許されない―

なぜなら目が見えないから…


私にとって目が見えないことは

相手に与えるリスクが大きいと考えるから


この時間

ときめくことが出来た事だけで

私は幸せだった