2ヵ月後―

ようやく裁判は始まった


私は期待と不安で手足を震わせながら

裁判所に入った


こんなに緊張したの、大学入試以来じゃないかなぁ…

私は思わず昔からの癖で

『人・人・人』と掌に3回書き

ゴクッと飲み込んだ


「原告、前へ―」


裁判所はかなり静かだった

私は頭の中が真っ白になり何を喋ったか覚えていない

ただ、自分の思いだけは伝えることが出来たとおもう…


訴えが終わり私は席に着いた


「はぁ・・・。」


大きなため息を付いた