私は恵美に誘導されながら『PINKY』の外に出た


「麻美!凄い迫力!

 私ビックリしちゃった!

 めちゃくちゃカッコよかっ…た…よ…

 えぇぇぇぇ~!

 ちょっと!大丈夫!?」


私は恵美の声を聞くなり

全身の力が抜け

その場にしゃがみ込んでしまった


「恵美ぃ…

 怖かったよぉ~」


「も~ぅ…

 よしよし―

 よく頑張った!」


そう言い私の頭を優しく撫でてくれた

私はどこからともなく涙が溢れてきた―


恵美の優しい手は

私の震えていた手足を

優しく包み込んでくれた