夕紀さんは案内するなり急に人が変わったかのように

頭ごなしに言ってきた


「今まで何人もの人が針治療をしてきたけど

 今までそんな事が起きた例なんてないのよ!

 大体、医者が本当に針のせいだって言ったの?

 こんな事言うのは失礼だけど

 麻美さん自身が元々、病気を持ってたんじゃないの?

 医者に言われたんなら診断書!

 見せてくれるかしら?

 何かしら託けてエステのせいにしてくるお客さん!

 多いのよね~。」


私の中の何かが切れた―


「あんた!さっきから聞いてりゃぁ

 人のせいにしてばっかり!!

 自分達の非も認めなさいよ!

 私はただ、他に犠牲者を作りたくなかったから

 ここに来ただけなのに…

 本当にお客さんの事考えてるんだったら

 そんな言葉出るはずない!!」


私は自分の口から出た言葉に

驚きながらも、かなり息が上がっていた