4歳くらいだろうか…?

可愛い子供の声だった

私のズボンを軽く引っ張ってきた


「なぁに?」


私はその場にしゃがみ

声のする方へ耳をやった


「これ、あげりゅ。

 今ね、チィたんとお花屋さんごっこしてりゅの。」


1輪の花だった

何の花かは分からなかったが

とても甘い匂いがした


「ありがとぅ。」


私は優しく微笑み

その子の頭を手探りでそっと撫でた



「唯ちゃん!ダメでしょ!」



遠くで叫び声が聞こえた