ピピピピッピピピピッ
ピピピピピピピピッ!! ピピピピッピピピピ!


「起きるようるせえっ」

オフボタンを押さないと鳴る音の数がふえてく目覚まし時計を睨みつけて ボタンを押した



ったく、昨日の薬やっぱ変化なしじゃねーか
ジジイかババアかわからないヤツみたいに


違うやつになるわけでもねーし


俺はスーツを着て鏡をまじまじとみた
うん、いつもの俺


「おはよう、俺」


あ?
なに俺は鏡のおれに向かって挨拶してんだ


鏡の向こうのおれの口が動いた気がした
え、俺、今口開けてない

……魂の持ち主が鏡にいるってことか?


はっとして時計をみた
もう家をでる時間だ。