あの時は雨が降っていた。でも今はきれいな赤い空が俺らを見下ろしていた


ただトンネルのなかは雨の日みたいに不気味な雰囲気だった


「いなくね?」


「この前はいたぞそこに」


俺は指差した。
あ、ジジイかババアかわからないヤツは今日、一番最後にみた生意気そうな青年だった


「なぁ、今日はお前なのか?」


「ここの事教えちゃったんだソイツに」


俺の質問を無視して生意気そうな青年は呆れたように笑いながら首を振った


「ダメだったのか?」


「いや?別に困るのはお前だけだ」


意味が分からない。もう帰ろうか……
生意気そうな青年と話し始めた啓太に戻るといってトンネルを出た


これが俺の最後だったわけさ。


何の?ってそりゃ人生のだよ


続き聞きたいか?
あーでもこっからは有料だぜ?


いやいや嘘だよ嘘。