ツバキさんに気付かれないように、

はぁ、と静かにため息をつく。


仕方ない。


ぼうっとするわけにもいかないし、

とりあえずパソコンを立ち上げよう。


特にやることはなかったけれど、

パソコンを立ち上げることにした。


片落ちモデルだから、

起動するのにもかなりの時間がかかる。


なかなか変わらない画面を、

ただぼうっと眺める。


その間にも、

受付には外部からのお客様が来ていた。


ツバキさんたちは、

それまで私に見せていた顔とは

まるで違う“女の顔”になっている。