ツバキさんの勢いに負けて

ついつい謝ってしまう。


こんな“女のバトル”の部署、

私が耐えられるわけない。


もしかして……


きっと人事部は、

私がそう判断することを見越して

ここに異動したのかもしれない。


本当にそうだったら、

人事部のやり方もかなり汚い。


「箕輪さん、だっけ?

 あなた、とりあえずその箱、

 あっちの部屋にでも投げときなさい」


「な、投げる……!?」


「どうせたいしたモノ

 入ってないんでしょ。

 ゴミ同然な箱、

 適当に投げときなさい」