「え、何で」


不思議そうにしている杏奈に

真由がゆっくりと言う。


「わ、私、

 ダンス委員になっちゃったの」


真由の言葉に

杏奈は困った顔をした。


「あっちゃ。

 実は1組のダンス委員、

 あいつ、長嶋さんなの」


真由は血の気が引くのを感じた。


玲子と同じだなんて、

考えてもいなかったのだ。


委員会で何かされるのでは

という不安に真由は怯えていた。