「では、

 くじ引きで決めたいと思います。

 端から順に

 くじを引いてください」


こうなる事を予想していたのか、

体育委員は

あらかじめ作っておいたくじを

端からまわし始めた。


引く人引く人、

安堵した表情を浮かべる。


そして真由の番。


真由は当たらないように祈りながら

ゆっくりとくじを一つ引いた。


「当たりませんように……」


開いた瞬間、真由は固まった。