「迎えに来てやったんだぞ!」


「べつに頼んでねーよ」


「まぁまぁ、お邪魔しまーす」


カーテンも開けず、少し汚い部屋に慎哉が上がる


「いいなぁ、悠は一人暮らしできて」


テンション高く話しかける慎哉に背を向けている悠


「羨ましいだろうが」


ふっと笑ったように言う悠の顔は…どこか寂しげだった