私は必死に抵抗するが、やっぱり男の子の力に敵うはずがなく……




しかし、いきなり教室のドアが開いた。




「お前…っ、梨由に何してんだよっ!!」




「北上君……っ」




北上君が私と斗真君を引き離し、私の肩を抱き寄せた。




「………やっぱり、梨由はこいつが良いんだな。」





「ごめん……斗真君。私はやっぱり……北上君が好き。」





「ごめんな。いきなり。んじゃ、俺は帰るわ。」




「おい…っ、ちょ…っお前!!」





と、斗真君を追いかけようとした北上君を止めた。