「お、おはよ」

教室に行くとやっぱり五十嵐君は寝てた。

五十嵐君の意外な顔、ねぇ…。
これ事態以外なんだけどね。

可愛いっていうか…
っていうかあたし五十嵐君の寝てるとこしか見てない気がするっ

ちゃんとしてれば
かっこいいと思うんだけどなぁ…。

なんてことを考えていたら教室のドアが開いた。

「おーい、テスト返すぞー」

げ…。

もう返されるの!?
まだ何も準備してないのにっ
その、心の準備とかっ(←

「日向ー」

「あ、は、はいっ」

渡されたテストを持って机に戻る。
まだ点数は見てない。

そぅっと見てみる。

76点。

うわぁ。
微妙だなぁ…。

赤点じゃないだけマシだけど。

点数を見てると五十嵐君の名前が呼ばれた。

眠そうにゆらゆらしながら向かってった五十嵐君。

少しでも触れば転びそうだな。

テストを持ち帰ってきた五十嵐君は
点数をちらっと見ただけで終わってしまった。

なんでかあたしは
五十嵐君の点数が気になってしまった。

ちらっと見えてる点数を見てみる。

「9…4!?」

え、え、え、え…えぇぇぇぇぇぇ!?