「た、ただいまぁ」

入学してすぐのテストはきつい。
しかも一日だし。

そのまま二階の自分の部屋に向かう。
そしてベッドにダイブ。
下でお母さんがなんか言ってるけど
なんとなく返事しとく。

あぁ。制服脱がなきゃ。

めんどくさいなぁ。
いーやこのまま脱いじゃえ。

制服を全部脱ぐ。
着るのもめんどくさくなったあたしはとりあえず
そのままの格好でベッドに再びダイブ。

だんだんと重くなってくる瞼をなんとか開けようとするけど
やっぱり眠くて寝てしまった。


「あれ…今何時…」

時計を見るともう7時を過ぎている。
寝すぎた。

肌寒く感じた。
あ、そっかこのまんま寝ちゃったんだっけ。
しかも窓あけっぱだし。

ベッドから起き上がって窓を閉めに行く。

窓に手をかけた時ちょうど隣の家の部屋の電気が点いた。
この時間まで学校なんだなぁ。
その部屋は朔真の部屋だ。

よくここで話したっけ。

なんてことを考えていたら、朔真の部屋のカーテンが開いた。
そのまま朔真は窓を開ける。

「あ。」

気付いた。

なんか変な感じだなぁ。
今まで毎日会っていたのに最近は全然会ってない。
久しぶり。あたしは手を振った。
ほんとに久しぶりだったから。

にしても、なんで朔真は後ろを向いてるんだろう。
口に腕を軽くあてながら朔真は後ろを向いていた。

「なんで後ろ向いてるの?あたしと話したくないの?嫌いになっちゃった?」

ここまでくると不安になる。
なんで?
あたしなんか悪いことした?

しばらくあたしは黙ってた。

「そーじゃなくて。嫌いになったとかじゃなくてっ。
おまっ、お前のその恰好っ」

恰好?

あたしは自分の体を見た。
あたしの体には下着しかつけていない。

「…きゃぁぁぁぁっ!!!」