右手の人差し指を立て、
五十嵐君は意外な一言を言った。

「俺の言ったことは絶対やれ。」

…は?

いつも静かな五十嵐君が嬉しそうな目をして言って
しかも
すっごく意外な発言だったことにあたしはびっくりした。

「じゃぁそれでよろしく。」

「え、ちょ、ちょっと。」

あたしの返事を聞かないまま
五十嵐君はどこかに行ってしまった。

五十嵐君の言ったことは
絶対にしなくちゃいけないの?!

まぁでも
勉強教えてくれるんだからいっか。

勉強のことで絶対にやれってことだと思うし。



それにしても…


五十嵐君って


猫をかぶったSなのか!?