ガラガラッ

「はい~席につけ~」


おそらく担任であろう田中が入ってきた。


「うっわ~・・・また田中かよ~・・・マジ調子くるうわぁ~」



圭汰が言った。


あ~・・・あたしもソレ思った~!!


「なんだ、伊藤。またオレで嫌か?」


「え~、別にそうじゃないっスけど~・・・(うん、そうだよ)」


「・・・っおい!お前、心の声まるぎこえだぞっ!!先生は悲しい・・・」


アハハハハ


い~なぁ~・・圭汰。


みんなの中心的存在で。


「先生!そーいや、佐伯の席の隣空いてますけど、何なんスか?」


あたしの後ろの席の男子が言った。


「おぉ!佐藤!よく気付いたな!実はな、転校生が来るんだ。というか、そこにいる。」


一同「え~っ!?」


先生マジッすか~?????


「入って」


ガラガラガラッ


みんなの注目が入口に集まる。


もちろんあたしも注目。


転校生側としてはこの瞬間ヤダよなぁ~


だって、みんなにがん見されるんだよ?



たまったもんじゃあないよね!?