「…ごめん、なさい」 「は…?」 「あっ…の、机の絵を…あんまり、見られたくなかった…かなって…」 「あぁ…ええよ、それは…。びっくりしただけ…から」 謝ったわたしに、彼は許してくれた。 「…蝶、綺麗だった」 「…ありがとう…」 「ずっと、忘れられなかった」 「…ん」 「…あの!」 思いきって、まるで告白でもするみたいに、わたしは彼に向き合った。