沙羅ちゃんは顔を隠すようにうつむきながらも、時々笑顔をみせていた。


そんな彼女に対して、彼もだんだん緊張を解いていくのがわかる。




そうして昼休みを一緒にすごしたり放課後にファミレスへよったりしていると、徐々に3人でいる時間が増えていった。


彼は違うクラスだったせいで授業は一緒ではなかったけど、それ以外はほとんど集まっていた気がする。



私たちはずっと前から友達で、これからもそうなんじゃないか━━━。



少しずつ、彼女の本当の気持ちを忘れかけていたとき。





沙羅ちゃんが休日に出掛けないか、と誘ってくれた。